日本人が不幸なのは給料が減ったから

1.悪夢の安倍政権

安倍政権が誕生した時に、経済再生のため公約に掲げた3本の矢を覚えているでしょうか?

(1)大胆な金融政策: 日銀の協力の下、日本円をじゃぶじゃぶに刷りまくり、市中にばらまく → 起こったこと 円安(トヨタなどの輸出企業が潤う)、株高

(2)機動的な財政政策: 赤字国債をバンバン発行し、それを元手に大規模な公共投資をする → 起こったこと 有効求人倍率増(コロナ前の人手不足)、人手不足なのにデフレが収まらないため給料上がらず、日銀による国債買い入れ

(3)民間投資を喚起する成長戦略: 不況から脱した企業が成長分野へと投資し、新たな産業を生む → 起こったこと 潤った民間企業は賃上げや研究開発をしないで内部留保を増やし続ける(サラリーマン社長に期待するのがアホ)

7年以上も続いた、いわゆるアベノミクスで何の成果も上げていないことは皆さんもお気づきでしょう。彼は経済音痴のトンチンカンなのです。コロナの時もトンチンカンぶりを晒し、彼の無能さに呆れているかと思います。
皆さんの中には給料が上がった方もいるかも知れませんが、それ以上に社会保険料などが引かれるため、手取りは減っているかと思います。なので、景気が良くなったと思う人は、ほとんどいません。「現状維持なら、まあいいか」と思っているあなた、それは大きな間違いです。確かに日本円だと収入は現状維持に見えますが、大幅な円安(2012年比で-34%)が進行したため、ドル換算すると収入は激しく落ち込んでいるのです。
国内にいると、この変化に気づきにくいですが、海外へ行くと「日本って、こんな貧乏な国だったっけ?」と初めて気づかされます。東南アジアの方が日本よりも物価が高かったりします。

上の賃金推移図を見ると良く分かります。安倍総理は「悪夢の民主党政権」と罵りますが、民主党政権の方が賃金は上がっていたのです。どちらが悪夢なのでしょうか?

 

2.貧困化のしわ寄せ

しわ寄せは、社会的弱者に向かいます。賃金が低い人達、安定していない人達です。シングルマザーの家庭や、安定した職に就くことのできない派遣などの人達です。貧困=不幸、とは必ずしも言い切れませんが、現実は思っているより残酷です。
国全体が平和で等しく貧乏なら不幸には感じにくいでしょう。貧乏人同士が笑い合って暮らせるので、バングラディシュの様な世界最貧国では、うつ病が少ないと言われています。そもそも貧乏は当たり前なことで気にならないからです。
しかし日本では貧富の格差が大きくなっているため、どうしても他人と比べてしまい貧困は不幸だと感じる人が多いのです。「同情するなら金をくれ!」。社会の真実を突いている名言です。そして、不幸とうつ病は、親しい隣人なのです。他人と比べることで自分を評価する日本人がかかりやすい病なのです。

 

3.貧困化問題を解決するには?

身も蓋もない話ですが、解決はほぼ無理でしょう。ベーシックインカム(国が国民に無条件で配る生活するのに必要最小限なお金)がもらえる時代が来ると予言する方もいますが、いつになるやら誰にも分かりません。まして、世界的に豊かでは無い日本で実現するのは、他国で成功した後になるでしょう。
それこそ貧乏人が結託して武力革命でも起こさないと。民主選挙では貧乏人の方が多いにもかかわらず、お金持ちの味方ばかりが当選します。民主主義に期待するバカなど、世の中にいないでしょう。何故だか不公平は人類永遠の課題です。

 

4.貧困=不幸だと思わない

自己催眠のようですが、こう思うしか無いでしょう。貧乏でも楽しく笑って暮らせる世の中を目指す方が建設的だと思います。幸い技術革新によって、あらゆるものの費用が0円に近づこうとしています(限界費用0円)。
多分、我々の方がマリー・アントワネットより贅沢かも知れません。ろくにトイレも無い世界で野ぐそをし、ろくに風呂に入ることもなく香水で誤魔化す、臭い、汚い生活に我々は耐えられないでしょう。如何に大勢の使用人を雇っていても、話題は近しい人の噂話くらい、スマホもネットもない、退屈な世界には行きたいとは思えないでしょう。
でも生活の基盤が揺らいでしまっては(住む場所が無い、食べ物も買えない)、今度は、それが大きなストレスとなり襲ってきます。とにかく生き延びる方法さえ見つけてしまえば、当面、ストレスから逃れられるでしょう。でも、生き延びる方法を見つけるのに、皆、苦労しているのが現状です。結局は生きるために必要最低限のお金を得なければ安心できません。ある程度、我慢して働くしかないのです。それもストレスを溜め込まないように。
一旦、うつ病を発症してしまうと、職に就くことすら叶わなくなります。幸い、コロナの流行でリモートワークで働くことも認められ始めています。そうなれば、長い通勤時間で無理にストレスに晒されることも無く、朝もギリギリまで眠ることが可能なので、十分な睡眠時間の確保できます。睡眠は最高のストレスからの回復法です。生活費が少なくて済む郊外であれば、給料が安くとも生活基盤を確保することが可能となります。時代は良い方向へと向かっています。希望が持てる世の中に変わるチャンスをつかみ取りましょう。

 

 

 

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